雪山での一夜から始まるような、始まらないようなお話。
私が回想している間にも、進藤からメッセージが続く。
『なんで? 経済学のところ教えてやるからさ』
『やだ』
(一方的に教えてもらうなんて嫌だ。だいたい、それじゃあ、進藤にメリットがないじゃない!)
私の心の声を読んだのか、進藤が畳みかけてくる。
『人に解説することで知識が定着して、俺も勉強になるんだよ』
『やだ』
そっけなく返事しても、進藤はしつこい。
この粘り強さが交渉力に繋がるのかな?
よっぽど不動産鑑定士の勉強会がしたいらしい。
周りにあまりやっている人がいないからかな?
『それなら、これでどうだ?』
そんな言葉の後、どど〜んと大きなズワイガニの写真が送られてきた。
(カニ!?)
思わず、息を呑んだ。目が吸い寄せられる。
『ふるさと納税で届いたんだ。カニ鍋しようぜ』
(勉強会はどこに行ったの?)
そう思うものの、ゴクリと唾を呑み込む。
『なんで? 経済学のところ教えてやるからさ』
『やだ』
(一方的に教えてもらうなんて嫌だ。だいたい、それじゃあ、進藤にメリットがないじゃない!)
私の心の声を読んだのか、進藤が畳みかけてくる。
『人に解説することで知識が定着して、俺も勉強になるんだよ』
『やだ』
そっけなく返事しても、進藤はしつこい。
この粘り強さが交渉力に繋がるのかな?
よっぽど不動産鑑定士の勉強会がしたいらしい。
周りにあまりやっている人がいないからかな?
『それなら、これでどうだ?』
そんな言葉の後、どど〜んと大きなズワイガニの写真が送られてきた。
(カニ!?)
思わず、息を呑んだ。目が吸い寄せられる。
『ふるさと納税で届いたんだ。カニ鍋しようぜ』
(勉強会はどこに行ったの?)
そう思うものの、ゴクリと唾を呑み込む。