ハタチの夜に



「ひな」


優しく私を呼ぶ声。

目を、そらしたいのにそらせない。



ずっと前にやめたのに。


好きでいることなんて。



なんで今さらと思うと同時に。



…嬉しい、と思う気持ちが溢れてくる。




「大翔、お誕生日おめでと」




言い終わる前に、ぎゅっと抱きしめられた。




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