極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
今日の私の格好はあまり派手さはなく清潔感を第一に、シフォン生地のホワイトイエローのワンピースを選んだ。
プリーツのスカートがエレガントさもあって可愛らしい。髪はひとまとめにして、手土産も用意した。
しかし、さっきから茉奈のご機嫌が斜めなのだ。おそらく寝起きがよくなかった。
用意したちょっとおしゃれなワンピースはお気に召さないらしい。昨日、夜中に珍しく何度も起きたのもあるのかもしれない。
午後は茉奈の昼寝の時間もあるだろうからと、衛士が気を使って午前中に実家を訪れる話でまとめてくれている。それが裏目に出たのか、とにかく時間がない。
気持ちだけが逸る。そのときインターホンが鳴り、私が反応する前に茉奈が玄関に駆けていった。
余裕を持って迎えに来てくれた衛士の顔を見た途端、茉奈の表情が一転し笑顔になる。
「おはよう、茉奈。どうした、着替え途中か?」
「はよ」
いつもの調子で抱っこされ、嬉しそうにする茉奈に胸を撫で下ろす。
「ちょっと機嫌が悪かったんだけれど、衛士に会ってよくなったみたい」
苦笑して茉奈がまだ着替えられていない事情も合わせて説明する。すると衛士はこつんと茉奈の額におでこを重ねた。
「茉奈、あまりお母さんを困らせないでくれよ。今日は茉奈のおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行くから」
「ん?」
茉奈はわけがわからずに首を傾げている。そのまま衛士が私の方を向いた。
プリーツのスカートがエレガントさもあって可愛らしい。髪はひとまとめにして、手土産も用意した。
しかし、さっきから茉奈のご機嫌が斜めなのだ。おそらく寝起きがよくなかった。
用意したちょっとおしゃれなワンピースはお気に召さないらしい。昨日、夜中に珍しく何度も起きたのもあるのかもしれない。
午後は茉奈の昼寝の時間もあるだろうからと、衛士が気を使って午前中に実家を訪れる話でまとめてくれている。それが裏目に出たのか、とにかく時間がない。
気持ちだけが逸る。そのときインターホンが鳴り、私が反応する前に茉奈が玄関に駆けていった。
余裕を持って迎えに来てくれた衛士の顔を見た途端、茉奈の表情が一転し笑顔になる。
「おはよう、茉奈。どうした、着替え途中か?」
「はよ」
いつもの調子で抱っこされ、嬉しそうにする茉奈に胸を撫で下ろす。
「ちょっと機嫌が悪かったんだけれど、衛士に会ってよくなったみたい」
苦笑して茉奈がまだ着替えられていない事情も合わせて説明する。すると衛士はこつんと茉奈の額におでこを重ねた。
「茉奈、あまりお母さんを困らせないでくれよ。今日は茉奈のおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行くから」
「ん?」
茉奈はわけがわからずに首を傾げている。そのまま衛士が私の方を向いた。