極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
「未亜が好きだ」
切なげな表情で想いをストレートに伝えられ、衛士の表情が、声が私の心を捉えて離さない。
思い切って私は自分から彼に口づけた。どんな言葉で伝えたらいいのかわからなくてもどかしい。けれど私も同じ気持ちだってわかってほしいから。
たどたどしく舌を差し出し、すべてを彼に委ねる。愛されていると十分に実感できるほど、私の心も体も衛士で満たされていった。
衛士に抱きしめられながら余韻に浸っていると、そばにおいてあった衛士のスマートホンが音を立てる。
どうやら慶子さんかららしく、添付している茉奈の写真を見せてくれた。帰宅した朝霧社長の膝の上にちょこんと座り、絵本を読んでもらっている。
「なかなかレアな写真だな」
「慶子さんも茉奈というよりこの光景を送りたかったんだろうね」
衛士と顔を見合わせ笑顔になる。
「そろそろ茉奈を迎えに行く?」
「そうだな」
ところがベッドから出ようとすると衛士に抱きしめられる。
「未亜、ありがとう。こんなにも俺に幸せを運んできてくれて」
それはこちらのセリフだ。衛士が私にたくさんのかけがえのないものを与えてくれた。腕の力が緩み視線が交わると、どちらからともなく唇を重ねる。
どうやら雨はもうやんでいるらしい。今度は親子三人で虹を見られたらいいな。衛士と別れたときには想像もしていなかった幸せな未来がすぐそばにある。
あと少しだけ言い聞かせて、彼から与えられる口づけに身を委ねた。
Fin.
切なげな表情で想いをストレートに伝えられ、衛士の表情が、声が私の心を捉えて離さない。
思い切って私は自分から彼に口づけた。どんな言葉で伝えたらいいのかわからなくてもどかしい。けれど私も同じ気持ちだってわかってほしいから。
たどたどしく舌を差し出し、すべてを彼に委ねる。愛されていると十分に実感できるほど、私の心も体も衛士で満たされていった。
衛士に抱きしめられながら余韻に浸っていると、そばにおいてあった衛士のスマートホンが音を立てる。
どうやら慶子さんかららしく、添付している茉奈の写真を見せてくれた。帰宅した朝霧社長の膝の上にちょこんと座り、絵本を読んでもらっている。
「なかなかレアな写真だな」
「慶子さんも茉奈というよりこの光景を送りたかったんだろうね」
衛士と顔を見合わせ笑顔になる。
「そろそろ茉奈を迎えに行く?」
「そうだな」
ところがベッドから出ようとすると衛士に抱きしめられる。
「未亜、ありがとう。こんなにも俺に幸せを運んできてくれて」
それはこちらのセリフだ。衛士が私にたくさんのかけがえのないものを与えてくれた。腕の力が緩み視線が交わると、どちらからともなく唇を重ねる。
どうやら雨はもうやんでいるらしい。今度は親子三人で虹を見られたらいいな。衛士と別れたときには想像もしていなかった幸せな未来がすぐそばにある。
あと少しだけ言い聞かせて、彼から与えられる口づけに身を委ねた。
Fin.