i -アイ-愛-
「とりあえず…寝室はこっち。今日はもう寝ろ。夜遅いし、明日も学校だろ」


広いリビングの奥まで行くと、ドアが2つ並んでいる。


右の部屋が寝室みたいだ。


キングサイズのベッドと間接照明が置いてあるだけで、それ以外は何もないシンプルな部屋。


「俺は隣の部屋かリビングにいるから、何かあったら呼べ。じゃーな」


「えっ!?あっちょっと…」


まだ何も話してないのにバタンッとドアを閉められてしまった。
 

挨拶も自己紹介も何もできてないのに…。


ガチャ…


「あの…」


ドアを少しだけ開けて後ろ姿に声をかける。


「何?」


「……なんで…こんなに親切にしてくれるの…?」
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