i -アイ-愛-
…私には愛のあり方が分からない。


愛されたことがないから。


それはきっと真翔も同じで…。


「私は…真翔を裏切れない。真翔から離れられないよ…」


真翔がすべてだから。


どんなに苦しくても真翔から逃げれない。


真翔を捨てることなんてできないんだ。


「…そっか」


琥羽は穏やかに会話を終わらせた。


そして、どこかに電話をかけ始めた。


「今から俺ん家来い」


誰かを呼ぶみたいだ。


なら私はもう寝よう。


迷惑はかけられない。


そう思い部屋のドアを閉めようとしたけど、琥羽に止められてしまった。


「紹介したい奴らがいるから付き合え」


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