i -アイ-愛-
どうしよう、嘘がバレる…。


家の近くにコンビニは1つしかない。


どうしよう…。


『ホントはコンビニじゃないんだろ?今素直に白状したら見逃してやる。言え』


琥羽がスマホのメモを私に見せてくる。


【俺たちのことは絶対に話すな】


そして、力強く頷いてくれた。


大丈夫だ、というように…。


「ホントのこと言うから怒らないで聞いてくれる…?」


『何?』


「今日、真翔にされたことがホントに苦しかった。苦しくて苦しくて、逃げ出したくなった。だから、今散歩してるの。ごめんね、真翔…。もう帰るから…。お願い、許して…」


『俺が悪いって言ってる?』


今日はとことん機嫌が悪いみたいだ。


どう考えたって真翔が悪いのに…。


でもそんなことは言えない。
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