i -アイ-愛-
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死にものぐるいで走ってたどり着いた自宅。
鍵を回して恐る恐るドアをあける。
「今…戻りました…。真翔…いる……?」
ゆっくりゆっくり玄関に入って、靴を脱ぐ。
寝たのかな…。
物音ひとつしない空間が不気味だ。
「真翔……?」
リビングの扉を開けたときだった。
グイッ
「きゃあっ!!」
髪の毛を掴まれ、思い切り床に投げ飛ばされる。
「痛…っ!」
フローリングに手首から着地してしまったせいで激痛が走った。
そんなことにはお構いなしに真翔は私のお腹を踏みつける。
「いぃ…っ。痛い…っ、痛い…」
逃げようと身をよじっても逃げられない。
グリグリとお腹を押され、胃液がせり上がってくる。