i -アイ-愛-
バチンッ!!


「うっ…」


バチンッ!!


「あぁ…ッ」


やめて。痛い。痛いよ。


何度も何度も頬を叩かれ、首を締められ、フローリングに頭を叩きつけられる。


「い…っ。やめ…て…。助けて……」


ドスッ

ゴッッ

グリィィッ


「っああぁっ!!痛いっ!お願いもうやめて…」


どんなに泣き叫んでも真翔には届かない。


真っ黒い瞳をして無心で暴行を加えてくる。


「真翔…っ、許して…もうどこにも行かないから…っ!ねぇお願い…許してよぉ…っ」


「お前が俺から離れるのが悪い」


「だからもう離れない…っ。ずっと真翔の側にいるから…!約束するから、お願い…もうやめて…」 


真翔の足にしがみつく。


「お願い…もう無理だよぉ…」 


このままじゃ死んじゃう。


殴り殺される。


「もう絶対どこにも行かないんだな?」


真翔の声色が変わった。


これは暴力が終わる合図。


いつも、優しい声が降ってきたら行為が終わる。
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