i -アイ-愛-
「痛かったよ…。苦しかったし怖かったよ…。だからもうしないって約束してくれる…?」


「ごめんな。約束する」


真翔はそう言って優しく抱きしめてくれた。


久しぶりに心が通じ合った気がする。


やっぱり私…真翔から離れられないや。


どんなことをされても、心が通じ合うこの瞬間が嬉しい。


この瞬間のために生きたいって思える。


私には生きがいがなにもないから。


真翔以外いないから。


「好きだよ、春姫」


…っ!


いつぶりに聞いただろう。


真翔の口から“好き”だなんて…。


「私も…好きだよ……」


涙が出るほど嬉しい。


ずっとこのままでいたいよ…。


ずっとずっと…。

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