路地裏Blue Night.




颯と秀平はよく、簡単な任務を2人だけでこなしてるって言うし。

それでいて蘭さんとさっちゃんもペアで行うことだって少なくない。


私だけ余り物ぉ…なんて思ってたら、こうして誘われた今日。



『僕と2人じゃ不満?今日だって蘭くんにはちゃんと教えてたくらいだもんね』


「うっ、いやそれは本当に…忘れてて、」


『へぇ、忘れてたんだ』



イヤモニから聞こえる、これまた逃げ場のない追い討ち。

もう!こんなのなに言っても駄目じゃん…!!



「それにしてもまだ今日なんだ…」



そうだ、朝はやくにお父さんに会いに行ったんだっけ…。

なんか長い1日になりそうな予感。



『ミオ、右に曲がったよ。見失わないようにね』


「了解っ」



だいぶ慣れてきたと思う。

どこにどのお店があるっていうのも、大雑把には把握してる。



「それに蘭さんとさっちゃんはシンメ?なんでしょ…?」



だから格好つけてサラッと会話を戻してみた。

順調に尾行できてるし、さっちゃんとも再び合流。



「ううん。僕はとくに誰とも組んでないよ」


「え、そうなの…?」


「だからミオが僕とシンメになるってのもアリだね」



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