路地裏Blue Night.
「僕とミオは潜入、残りのみんなはサポート」
ニッと笑ったナンバー1は、私に被せた仮面と同じピエロになった。
せんにゅう…?
まって、潜入って言ったよね…?
ってことはつまり……あの…。
「───って、やっぱこうなるぅぅぅぅ!?!?」
『ミオ、静かに。不審に思われるよ』
イヤモニからの指示を受けつつ、私は初対面の覆面集団の中に溶け込んでいた。
S.Roberより大人数だったため、すぐに紛れ込めてしまって。
「ひゃっほーーいっ!!これ売ったらめちゃくちゃ高くなるんじゃね!?」
「あぁ!なぁお前もそう思うだろ!!」
「う、うん」
なんて、仮面の下から答える。
こんなにあっさり仲間になれちゃうことってあるの…?
みんなそれぞれの顔を把握してないの…?
路地裏を抜けて、同じように背後から追いかけてくる声から逃げてる今。
「ん?おまえみたいなチビ、俺たちの仲間に居たか?」
「なんだ新入りか?本郷(ほんごう)さんはそんなこと言ってなかったぞ」
ギクッッ!!
そりゃそうだよやっぱりこんなのバレるよさっちゃん……!!
2人の覆面は、走りながらも私へ疑いの眼差しを向けてきた。