路地裏Blue Night.
『なんかそれって暴走族みたいじゃん!カッケーー!!』
『…やめようそれ。僕、暴走族はあまり好きじゃないし。
僕らは反社会組織じゃなく、社会を守る組織なんだから』
『はん、しゃ…かいそしき…?なにそれ??』
『うん、お前はそれくらいでいいんだよ睦月。さすがは僕らの弟だね』
くしゃっと顔を崩して、嬉しそうな笑顔。
そんな存在が俺たちを繋げてくれていると言っても過言ではなかった。
『それで、蘭くん。今日の依頼人はヤクザと関わりがある人だって?』
『あぁ。どうやら闇金に追われてるらしい』
こんなことも増えていた。
だから睦月は参戦できないこと。
『それを僕らにどうしろっていうの?闇金から助けるってのはさすがに出来ないよ、それは自業自得でもあるんだから』
皐月はわりと現実的な思考をしていて、洞察力にも優れて、落ち着いて周りを把握した上で判断ができる人間。
そんなところが羨ましいと思いつつも、そう言うと決まって『僕は侑李の少し心配性なところにいつも助けられてる』なんて言ってくる。
……慎重派だって言ってんのに。