路地裏Blue Night.
青い夜に涙味の
「わぁ、…かわいい、」
こんなに小さなお皿は何に使うの?
どうやって使うのこれ…。
そう不思議に思ってしまうくらい、繊細に作られた小皿がお店の前に飾られていた。
あとはパワーストーンで作られたネックレスだったり、動物が描かれた小さな置物。
すべて手作りなんだろうなぁって、そこはオシャレな雑貨屋さんだった。
「いらっしゃいま───…」
「ひ、久しぶり……」
どんな顔で合えばいいの、話せばいいの第2段。
今回のゲストは逮捕された方じゃなく、蒸発した方でーーすっ!
そんな煽るような脳内をしてるけど、実際は緊張とよく分からない複雑な気持ちでいっぱいだった。
「…みお、」
そりゃそうだよね、反応に困るよね。
どれくらい?
もう半年は経ったもん。
まさかお弁当屋さんだったあなたがとある町で、こんなオシャレな雑貨屋さんを営んでるなんて。
一応娘としてそりゃびっくりだ。
『ミオ、───君のお母さんが見つかったよ』
さすがに困惑でしかなかった。
色んなものが詰め込まれていたあの日、最後はそんな締めのお言葉だなんて。