路地裏Blue Night.
「僕たちは“S.Rober”って呼ばれてる、観羅伎町で少し有名な窃盗団なんだ」
せっとう……だん。
せっとう……窃盗…?
なんとここにきて、彼等は正しい集団では無かったのだと。
バリバリの反社会組織……じゃね?
「って言っても4人しかいないし、関わりある人にしか名は広まってないんだけどね」
「……」
だからマスクして顔隠してたんだよね…?
そりゃ隠すよだって窃盗団だもん…!!
めちゃくちゃ納得…!!
じゃあやっぱりヤクザさんに同じように追われてたってことじゃん!?
「あ、用事!用事を思い出したんで…!いますぐ帰らな───うわぁっ!」
ぐいっと引き戻されるように腕が掴まれて。
肩に手が回された。
「おめでとう、ナンバー5」
歓迎するよ───なんて。
ええと、大丈夫です、そんな歓迎パーティーいらないです。
ただ生活と安全は保証してくれるって言うから大人しくついて来ちゃってたけど……どこが安心!?!?
「で、肝心のメンバーね。さっきの子供っぽいのが颯(はやて)」
「鹿野さん!ボクはこんなやつよりは大人だよっ!」
「はいはい。それで、このペコペコしてるのが秀平(しゅうへい)。ミオと颯の1つ上だった気がするから」