路地裏Blue Night.
気がするって……。
お仲間さんの年齢くらい覚えてあげようよさすがに…。
「秀平っす!!よろしくお願いします!」
なんか……アホっぽい。
単細胞の脳筋って感じがするけど、悪い人じゃなさそう。
けど嘘が下手で勘違いを起こしやすいタイプなんだろうなぁと。
「ど、どうも…」
「オレのことは遠慮なく秀平って呼んで欲しいっす!!もちろんタメでいいっすから!!」
よくわからないけど、さっちゃんが自らの意思で連れてきたメンバーは私が初めてらしい。
だから私より年上にも関わらずペコペコ頭を下げてくる秀平って人。
「それから最後───…彼は蘭(らん)。蘭くんは僕より年上だよね、確か」
「…いい加減覚えろよ」
「ごめんごめん。そんな睨まないでって」
それはずっと物静かで無口なオーラを醸し出している人だった。
ちょっと前髪長めの黒髪に切れ長の二重、これもまたさっちゃんと違ったタイプのクールイケメン。
「蘭だ。気楽に話してくれていい」
「は、初めまして…」