路地裏Blue Night.
なに言ってんの…この人。
君は生徒会長だ。
生徒会長が食べるものは校則と、先生からの厚い信頼だけでいいのだ。
それがこんな、制服を崩して肌見せちゃ駄目でしょ…!?
その程好い筋肉を見せちゃ駄目でしょ…!?
「わ…っ、」
───とさっ。
ぐらっと傾いた視界を分析しているうちにはもう、今度の視界は天井。
すぐに起き上がろうとする私のわんぱくさを分かってしまっている男には捕らえることなんか簡単。
屋根をするみたいに、閉じ込めてしまうみたいに、こうして覆い被さってしまえばいいってこと。
「どうしようミオ。…止まりたくないかも」
「え…、と、止まるのそこを…っ!」
いや止まるっていうか、止めるの…!!
コントロールするの理性でっ!!
余裕なのかそうじゃないのか分かんないよ…。
さっちゃんって本当に分からない。
まだまだ分からないことだらけ。
……そう、わからないことだらけだ。
「さ、さっちゃん!!」
「…ん?」
「さっちゃんのこと…知りたい、」
「…じゃあぜんぶ脱げばいいってこと?」
なんでそーなるっ!!ちがうでしょ…!!
知りたいっていうのは、そーいう物理的なことじゃなくて!!