路地裏Blue Night.
だよねだよね!?!?ふつう気づくよね!?
逆にみんな言ってくれないから、本当に男の子になった気持ちだったけど…。
でもそれって今の私からしたら逆効果なんじゃ……。
いやでも窃盗団のメンバーになるくらいなら、ここでさよなら出来るならそれはそれで。
「………まじ?女の子だったの?」
どうやら彼は本当に私を男だと思っていたらしい。
「あう、おう、」
やっばい言葉にならない…。
だって亡くなった弟さんに重ねてたんだよね…?
その夢、どう考えても壊しちゃってるよね今。
いやいいんだよ弟と思ってくれて…!!
ウェルカムだよ私は……!!
「うそ、え、それは悪いことしちゃったな」
少なからず動揺していた。
無意識にも咄嗟にソファーから立ち上がってるし、苦笑いしてるし…。
「いやあの!!でも騙すつもりはなくて…、男のふりしてこの街に来てたのは本当で…!!」
「……いや気づけなかった僕が悪いよ、これは。本当にごめん」
「いやいやそんな!!そんなっ!!」