路地裏Blue Night.




さっちゃん、あなたがS.Roberを作ったのは他でもなく五十嵐 侑李のためだ。

そこで2人が笑いあって睦月の分まで街のお助けマンをしてるところ、すごい想像できるんだよ。




「いぃぃくぞぉぉおおおエスローーーバァァァァ!!!」




逃げるな、立て、立つの。

立てるでしょ、足が付いてるんだから。


颯と私の足の速さがあれば、万が一逃げて助けを呼ぶことができる。

秀平はお寿司屋さんだからこそ聞けるレアな情報をたくさん持ってる。

だから奴らの弱味だって握っているはずだ。


蘭さんは分からない。

だけど分からないからこそのダークホース。もしかすると、とんでもない人たちとの繋がりがあるかもしれない。



「行くよS.Rober…!!!逃げるな…!!いつも逃げてるんだから今日くらい戦えって……!!」



そして───…鹿野 皐月。


五十嵐 侑李を救えるのはあなたしかいない。あなたじゃないと意味がない。

睦月だってきっと言ってる。



『なにしてんだ兄ちゃん…!!はやくユーリを助けて…!!』



そう言ってるよ。

分かるの、なんとなくだけど、わかる。



< 253 / 282 >

この作品をシェア

pagetop