路地裏Blue Night.
そう、あれから実はびっくりする生活を私はしておりまして。
五十嵐 侑李がS.Roberに戻ってきてから、なんと私とさっちゃんが暮らすマンションにそいつも加わったのだ。
それまで実家ではなく藪島組で寝泊まりしていたらしいけど、それが無くなったから必然的にさっちゃんのところにって流れで。
「てか毎日川の字ってなに!!いい加減ふとん買って床で寝てよ!」
「俺ベッドじゃないと寝れないし」
「そんなの知らないしっ!」
いつも私が真ん中で意味わかんない川の字なんだけどっ!!
右を見てもイケメン、左を見てもイケメン、じゃあ天井を見ようって思ったらさっちゃんに引き寄せられてたりして。
さっちゃん?って思ったら、なぜかアッシュグレーが抱き枕だと思ってるのか真夜中に羽交い締めしてきたり。
そんなハチャメチャな毎日って…あるぅ?
「待ちやがれエスローバーーァァァァ!!ナメやがってクソ窃盗団共め……!!」
「違いますよ~だっ!観羅伎町のお助けマンですよーーだっ!!ベ~~だっっ!」
「あっんのクソガキが…!!」
S.Roberは基本、誰をとっても足が速いため、今も五十嵐 侑李は私の前を走りながらルートを考えて誘導してくれる。
と、路地裏のゴミ箱を倒されて綺麗につまずいたのは私。