路地裏Blue Night.
「いった…!!なにすんの!!」
「おまえがつまずいてどーすんだよ馬鹿!」
「バカバカうっさいな!!」
と、そんなナンバー6はピタッと止まった。
この先はさっき言ってた暴走族の溜まり場となっている場所で。
そんな手前で止まった彼は、転がった蓋付きの青いゴミ箱をじっと見つめる。
ちょうど2つ転がっているそれ。
「……まさか…」
「そのまさかだよ。暴走族に片付けてもらうまでの辛抱だね」
「ええっ、嫌だ!そんなの絶対いや!!うわぁっ!ちょ…!やだぁぁぁ!!」
「黙っとけ」と言いながらも無理やり押し込まれる。
ぎゅうぎゅうと詰められて、蓋を閉じられて。
「どこ行きやがったあのガキ共…!!」
そうっと蓋を開けて覗いてみると、キョロキョロ見渡しているチンピラさん。
隣の青いバケツからも同じように彼が様子を伺っていた。
もーーー!!
こうなるなら格好つけるんじゃなかった…!
さっちゃんに褒められるかなって思って頑張ったのに…!!
「ん?あっちに誰か居るっぽいぞ」
「さっきの連中の溜まり場じゃないか?」