路地裏Blue Night.
よし、引っ掛かった。
男たちはラッキー、なんて顔をしながら奥の暗闇へ進んでいった。
それから叫び声が聞こえるまで時間はとらなくて。
ゴミ箱から出た私たちは集合場所へと。
「ありがとう侑李。色々大変だったでしょ」
「…ふろ掃除、1週間代わってよ皐月」
「うん、いいよ」
なぁんて2人の会話があるから許せてしまう私も悔しい。
こんな彼等を睦月も見てたのかなって、嬉しくなる。
「みんな今日もごくろうさま。任務は成功だよ」
そうしてS.Roberのリーダーは1人1人とスキンシップをはかるように回るのだ。
蘭さんには拳を合わせて、秀平と颯には頭ポンポン、五十嵐パイセンには逆に文句を貰って。
そして私には……。
「さっちゃ───んっ…!」
伸びてきた手は、ぐいっと私の腕を引っ張った。
ちゅっと柔らかい感触が唇にふわっと広がって、ぶわわっと顔の熱は上昇。
「僕の命令ではあったけど、それ前に背中向けたことには感心しないな」
「えっ、あっ、いやっ」
「お仕置きだからね、今夜」
えっ、お仕置き…?今夜…?
いやいや!五十嵐 侑李いるから…!!
居なかったとしてもそんなの絶対だめだよさっちゃんっ!!