路地裏Blue Night.




ナンバー1. 我らが隊長、鹿野 皐月。
ナンバー2. クールな参謀、水島 蘭。

ナンバー3. 実は一番の実力派?吉田 秀平。
ナンバー4. かわいい顔には要注意?向坂 颯。


ナンバー5. 毎日楽しく生きてます、佐久間 澪。

ナンバー6. 過保護な頼れる兄ちゃん、五十嵐 侑李。


そして伝説のナンバー0、鹿野 睦月。



「あっ!みんな見て見てっ!!ブルームーン!!」


「ミオ、だからあれは───…月だね、今日は出てるみたい」


「あれはきっと睦月だよ!睦月が見てくれてる、ねぇパイセンっ!」


「…そうかもね。」



見上げた空には大きなマルがひとつ。

青色を放って綺麗に輝いて、強くて、いじわるに笑って私たちを包み込んでくれてるみたいだ。



「てかそろそろパイセンとかナメたあだ名やめてくんない?…ユーリとかでいいから」


「え、じゃあユーリっ!」


「まって侑李、それは僕が嫌だ。なんかそれってフラグだから。三角関係的なのが始まるフラグ」


「そんな気色わるい三角関係とかマジ勘弁」


「なっ!気色わるいってなに…!!んー、じゃあ…兄ちゃん!!」



拝啓、お父さん、お母さん。

私にはS.Roberという、何よりも大切で大好きな家族ができましたっ!



「それなら、まぁ……悪くない」


「いや悪いでしょそれは。変なプレイみたいに聞こえるから却下、ほんとやめて」


「おまえの脳内がド変態なだけだろ皐月」



そこは暗い路地裏にくすんでしまいそうな街。

だからこそ月が照らしてくれる青い夜は、まだまだこれから。



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