路地裏Blue Night.




そうそう、この街でちょっとだけ有名なお助けマン。



「ほらミオ、用意しといて」


「えー、なんか最近私のひとり任務多すぎない?一昨日もお婆ちゃんの護衛とかさぁ、たまには休みたいのに…!」


「今日は僕とふたり」


「さっちゃんが行くなら私は必要ないねっ!お留守番しとく!」



あぁごめんなさい。

ああは言ってますけど、スイッチが入れば変わる子ですから。



「だめ。ミオは指名されてるから」


「指名って…!そーいうのありませーんって断っておいて!」



あはは、確かにわがままなところはありますね。

まぁ心配しなくても頼りになるもう1人にしっかり教育されてますので、そこはご心配なく。



「いいから行けって。1分以内に準備しなかったら装備ぜんぶ初期状態に戻しとくから」


「はっ!?そんなのだめだからねユーリ…!変なことしないで強化だけしといてよ?素材もちゃんととっておいてっ!」


「わかったわかった。てか自分のものみたいに言ってるけど、そもそも俺のデータだからねみお」


「だってこれ難しすぎてチュートリアルの時点で詰んだもん!」



< 279 / 282 >

この作品をシェア

pagetop