路地裏Blue Night.
レディーファースト?
そんなのないから!なくていいしっ!!
私は居候の身なんだから、主人のあなたが遠慮してどーすんの!!
「今日からさっちゃんベッドね!!私はソファーでも床でも全然平気っ」
「さすがにそれはだめ。腰痛くなるよ」
「大丈夫!まだ若いからっ!」
まだ15歳っ!!
たとえ腰が痛くなっちゃったとしても、半日あれば治っちゃう。
若さの治癒力って思ったよりすごいんだよ?
ほら昨日の擦りむいた膝だって、もうかさぶたになってる。
「…じゃあ、一緒に寝る?」
「えっ」
「ミオさえ良ければ」
その言い方ってかなりズルくない…?
私の一言で一緒に寝ることになるし、断ったなら居候の分際で贅沢言ってるみたいになる。
でもあのベッドはめちゃくちゃ大きかった。だから2人で寝たとしても隙間は結構ある……はず。
「いいよっ!寝る寝る!」
「まぁ、うん。そんな反応だとは思ったけど」
ん…?
逆にどんな反応をお求めで…?
「じゃあ今日からよろしくね。一応だけど、危ないことはしないから安心して」
「危ないこと…?」
「…これでよく風俗行かせようとしてたね、藪島組の連中は」