路地裏Blue Night.




「なんか逆に心配になって眠れないんだけど僕が」


「え、心配…?」


「落ちないかなーとか、ほら布団だってぜんぜん被ってないし」



お気になさらず!!

私は全然平気なんでっ!!と、薄暗い寝室に放つ。



「…いいよ、やっぱり僕向こうで寝るね。ごめんねなんか」


「え、いや!!まっ───うっお!!」



寂しそうな声に思わずくるっと体勢を変えてみれば、ニッとわらったさっちゃん。

………は、私のすぐ近くに接近していた。



「つっかまえた」


「わぁっ!」



あのう……、なんかめちゃくちゃ密着してるんですけど。

というより腕回ってるよね?


これっていわゆるハグ?

HAGUってやつじゃないの…?



「なに、もしかして緊張してる?」


「そ、そりゃあずっと一人っ子だったし…!」


「昨日は抱きついてくれたのに?」


「っ、あれは流れでっ!すごく嬉しかったし、でも疲れてたりして深夜のテンション的な…!!」



あなたは弟に接するみたいにしてるだけかもしれないけど、私は慣れてないのこんなのは!!!



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