路地裏Blue Night.




いい加減にしてイケメン!!

脳内パニックテーマパーク状態だよ…!!



「さっちゃん…めちゃくちゃいい匂いする、」


「それはミオも同じ匂いだと思うけど」



やってしまった……。

私はなんて会話を出してしまったの。

そうじゃん、同じシャンプーじゃんリンスじゃんボディーソープじゃん。


同居……ちゃんと始まってるじゃん…!!



「あ、そうだ。いつからその…窃盗団?としての活動って始まるの?」



てっきり今日の夜から街へ繰り出すと思ってた。

けど、今日は買い物のみで外出は終わってしまって。


さっちゃんは何やらお部屋に籠るときもあったけど、マンションを出ていくことまではしてないから。



「他のメンバーは既に動いてるだろうけど、それは小さな任務だからほとんど秀平と颯に任せてあってね」



あそこはシンメだから、と。

よくわからない用語は今はスルーで問題なさそう。



「……え、サボってるってこと?」


「あはは、人聞き悪い言い方だなぁそれ」



いやそうだよね?

今頃は秀平と颯がヤクザだらけの繁華街を駆け抜けてるってことだもんね?


となると、残るは蘭さんだ。



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