路地裏Blue Night.




予想では18~22くらいかなって。

そこまで絶対知りたい!!ってわけじゃないけど、もし私より年下とかだったらびっくりする。


絶対それは無いだろうけど…!

たぶんだけど、大学生くらいかなーと。



「鹿野さんは2足どころか3足のわらじなんだよ」


「え、そうなの?」


「うん。あまり言うなって言われてるから詳しくは言わないけど。それでもまだこうこ───」


「皐月ー?いるのー?」



……え、だれか来たんですけど。

ガチャッと勝手に玄関の鍵が開いて、甘い声を響かせて、それは明らかに若い女で。



「ねぇ皐月ってばぁ。さいきん電話にもぜんぜん出てくれないしさ~」



え、上がってきてるよね!?

誰!?

さいきん電話に出てくれないの!?
ダメだよ電話にはちゃんと出なきゃ!!



「っ……!!!」



なにかに気づいた隣の男は、サァァァァと顔色がだんだん青白くなっていた。



「うわっ!ちょっと颯っ」


「黙って!!はやく隠れてってば…!!」


「わっ、うぶっ!」



無理やり押し込まれるようにクローゼット。

そこに同じように颯も入ってくる。



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