路地裏Blue Night.
「あれ?誰かいるの…?」
なに、どーいうこと!?
微かな隙間から覗いていると、とうとう登場しためちゃくちゃ美人な女の人。
「ん?いないし…。おかしいな、声が聞こえたような気がしたんだけど…」
というか、どうして勝手に入ってこれるの…?
もしかしてS.Roberのお仲間さんとか?
いや、たぶんそれはない。
だって女の子は仲間にしないって言ってたし、メンバーは私含めて5人だと言っていたから。
「あの人、鹿野さんの彼女というか婚約者なんだ」
「えっ!」
「ちょっと!静かにしてってばブス…!」
ひそひそ、こそこそ。
なんとかバレてはない……けど。
婚約者!?この時代にそーいうのってある!?
てか婚約者いたの!?
それなのに私と一緒に暮らしちゃってるけど……大丈夫なのそれ…!!
「あ、…やばい、」
と、私の横で不安な言葉が飛び出した。
やばいってなに…?
ちょっと颯、まさか……。
「───ぶえっくしょい……!!!」
「うわぁっ!わーーっ!もう颯っ!!………あ。」