義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~
目を閉じて痛みに耐えていたものの、ゆっくり動かされるたび徐々に違う感覚に変わってくる。身体も繋がれた幸せが胸一杯に広がって、なぜだか涙腺が緩んだ。
快感をこらえるような少し苦しげな表情を見せる彼にもキュンとして、首に腕を回して「聖さん」と呼ぶ。
「これからもずっと、そばにいてくれる?」
潤む瞳で見つめて問いかけた。彼は愛しそうに微笑み、優しい手つきで髪を撫でる。
「当たり前だろ。約束したんだから」
……約束? ああ、誕生日プレゼントをもらったときに『離れるつもりなんてない』とは言っていたっけ。でもなんだろう、それじゃない気がする。
漠然と違和感を覚えたものの、惚けた脳内ではそれ以上考えることはできない。
「今も昔も、大切にしたい女の子は六花しかいない」
愛されていると実感させてくれる言葉が嬉しくて、目尻から涙が一粒こぼれた。
濃密なキスと律動を繰り返し、抱き合う時間も終わりに近づく。それでも私たちの心はきっと離れないと思える。
恋人としての絆が強くなるのを感じながら、結ばれた幸せと快楽に溺れていった。