義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~
「ああっ、だめ、それ……っ」
「六花の〝だめ〟は俺を煽るだけだよ」
本心ではないことはもちろん見抜かれていて、動きは激しくなるばかり。私の中も、彼を離すまいと勝手に締めつけてしまう。
背中からベッドに倒されると、指を絡めてさらに深く腰を打ちつけられる。やがて強烈な刺激が全身を駆け抜け、切ない声を上げて身体を震わせた。
聖さんもわずかに眉根を寄せ、くぐもった声を漏らして動きを止める。自分の奥深くで脈打つのを感じながら、脱力して私を抱きしめる彼に腕を回した。
……ああ、なんて幸せなんだろう。愛する人と身体を重ねる行為がこんなに満たされるものだったとは。
お互いに乱れた呼吸が落ち着いてきた頃、聖さんは労わるようなキスをして上体を起こした。前髪を掻き上げ、色気溢れる笑みをこぼす。
「一緒に気持ちよくなることまで教えて……悪い義兄だね、俺は」
自嘲しながらも満足げにしているので、きっと本気で悪いとは思っていないだろう。もちろん私も嫌なんかではなく、むしろ嬉しい。
「まだ私の知らないことがあるなら、全部教えてほしい」
すっかり溶かされて、とろんとした瞳で彼を見つめて言った。