義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~

 キスも、セックスも、絶頂に導かれるという感覚も教え込まれた。そのたび聖さん好みの女になれる気がするから、こっちの勉強もしたいのが本音だったりする。

 一瞬、面食らったような顔をした聖さんは、すぐに表情を緩めて「まったく、可愛すぎて困るよ」と甘くぼやいた。そして瞳にも笑みにも艶めかしさを増し、再び私に覆い被さってくる。


「いろんな六花を想像したら、もう一度したくなってきた」
「え⁉ なに想像し……んんっ」


 聖さんの頭の中で私はなにをされているの⁉とツッコみたくなったものの、キスで塞がれ、ふしだらな手つきで弱い部分にも触れられて、すぐにまた快楽に支配されていく。

 いつの間にか余計な思考は排除されていて、私はただ彼から注がれる愛を一晩中受け止めていた。


 翌朝も時間を気にせずじゃれ合って、のんびりベッドから出た。午前十時半頃、簡単なホットサンドとスープを作ってブランチにする。

 桜も咲き始めた今日は天気がよく、お互いに休みなので近場でデートするつもりだ。平和な幸せを感じながら、アボカドとクリームチーズがとろっとしたホットサンドをかじって、たわいもない話をする。
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