義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~
両親は仲よくソファに並んで座っており、私と聖さんはブラックの畳がおしゃれな小上がりでまったりしていた。
すでにできあがっている両親が再び乾杯をして盛り上がっている中、私と聖さんは改まって挨拶をする。
「今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
お互いに軽く頭を下げて笑い合った。同居して間もないので、この素敵すぎる家にも四六時中聖さんと一緒の状況にもまだ慣れないが、楽しいことに違いはない。
モダンな雰囲気の別荘はとても広く綺麗で、以前の生活感たっぷりな部屋と違いすぎていまだに旅行にでも来たような気分だ。私の部屋も軽く以前の二倍はあるし、お風呂もトイレもデザイン性が高くてびっくりしている。
誕生日もクリスマスも、ここで四人で過ごした。家族とのこんなに賑やかなイベントは初めで、これはこれでとても楽しかった。
しかし、両親はまだまだ満足しそうにない。
「ねえ、初詣も皆で行きましょうよ」
「ああ、私もそう思っていたんだ。たまには生島足島神社なんてどうだ?」
母がワクワクした調子で言い、雅臣さんも上機嫌でお猪口を片手にこちらを向いた。
ふたりの提案に聖さんはわずかに眉根を寄せ、私はぱちっと目を見開く。