別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
かえってひどくなるかもしれないと言われて踏み切れなかった治療も、彼にならゆだねてもいい。
私の頬を両手で包み込んだ陸人さんは、強い視線を送ってくる。
「心春、俺を幸せにしてくれてありがとう」
「えっ?」
「幼い頃、心春に出会えて俺の世界は変わった。再会したあとも、前を向いて生きるお前に感化されて、苦しいことも乗り越えてこられた」
ううん、違うよ。私があなたに救われたの。
この傷を醜いと陰口を叩く人はたくさんいる。
でも、それより私自身を見てくれる人がいるのだとわかった今、もし傷がきれいに治らなくても堂々と胸を張って生きていける。
「ゆっくりでいい。一緒に進もう」
「……はい」
優しい言葉に感極まってしまい涙を流すと、彼はまぶたにキスをする。
そしてもう一度私を寝かせて律動を始めた。
「あぁ、陸人、さん……」
私の頬を両手で包み込んだ陸人さんは、強い視線を送ってくる。
「心春、俺を幸せにしてくれてありがとう」
「えっ?」
「幼い頃、心春に出会えて俺の世界は変わった。再会したあとも、前を向いて生きるお前に感化されて、苦しいことも乗り越えてこられた」
ううん、違うよ。私があなたに救われたの。
この傷を醜いと陰口を叩く人はたくさんいる。
でも、それより私自身を見てくれる人がいるのだとわかった今、もし傷がきれいに治らなくても堂々と胸を張って生きていける。
「ゆっくりでいい。一緒に進もう」
「……はい」
優しい言葉に感極まってしまい涙を流すと、彼はまぶたにキスをする。
そしてもう一度私を寝かせて律動を始めた。
「あぁ、陸人、さん……」