(続)頼くんを堕とす方法
「あの、野々宮先輩」



「…なに?」






これからなに言われるのか、なんとなく予想はつく。




「わたし、ずっと前から頼先輩が好きで……正直、野々宮先輩の存在が邪魔っていうか…」



「………」






ほらきた。




こういうことだろうと思った。




「もしかして野々宮先輩、頼先輩と釣り合ってるとでも思ってるんですか?」



「……別にわたし…」



「じゃもういいですよね?頼先輩に近づかないでください」






はっきりそう言い切ると、トイレから出て行った。
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