(続)頼くんを堕とす方法
まだわたしに気づいていない頼くんの名前を呼ぶと、驚いた表情を向けられた。
「莉子?なんで…?てか比呂と帰ったんじゃ…?」
「青野くんとは途中で別れて戻ってきた」
「……で?なんの用?」
我に戻ったのか、いつもの頼くんだ。
わたしを置いて歩き出す頼くんもいつものこと。
でも、今日はそうはさせない。
頼くんの背中めがけて抱きついた。
…もちろん周りには誰もいない。
「莉子…?」
「……嫌い…だけど、いつもそれより好きが上回るの!…どうすればいい?」
「莉子?なんで…?てか比呂と帰ったんじゃ…?」
「青野くんとは途中で別れて戻ってきた」
「……で?なんの用?」
我に戻ったのか、いつもの頼くんだ。
わたしを置いて歩き出す頼くんもいつものこと。
でも、今日はそうはさせない。
頼くんの背中めがけて抱きついた。
…もちろん周りには誰もいない。
「莉子…?」
「……嫌い…だけど、いつもそれより好きが上回るの!…どうすればいい?」