(続)頼くんを堕とす方法
いきなりこんなこと…



一番は反応に困るんだよね。





もちろんすっごく嬉しいんだよ?




だけど、わたしは頼くんになにもしてあげられないから…



そこが引っかかるというか…。





「別に莉子に期待してないし、欲しいとも思ってないけど」



「それはそれでなんか嫌」



「……いいんだよ。俺がしたくて勝手にしたことなんだから、莉子は素直に受け取っとけば」



「…でも、それじゃ頼くんは満たされないままでしょ?」



「満たしてほしいとか思ってないから」



「………」





頼くんはそれでいいのかもしれないけど、わたしはそうはいかない。
< 167 / 392 >

この作品をシェア

pagetop