(続)頼くんを堕とす方法
もちろん「遅い」という言葉つきで。





「ネックレスありがと。一生大事にするね」



「一生は言い過ぎだろ。それに莉子のことだからすぐ無くすだろうし」



「な、無くさないよっ」





無くすわけないじゃん!!……




とは言い切れないけど。





でも、ほんとに大事にする。




宝物にするよ。





そう心に決め、ネックレスの入った箱を力強く握りしめた。





生ぬるい夜風にあたりながら頼くんの隣を歩くと、すぐに家についてしまうから残念。



明日から会えるとは言え、なんだか離れがたいや。
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