(続)頼くんを堕とす方法
そう言った青野くんは頼くんに視線を向ける。




つられてわたしも視線を向けると、バッチリ目があってしまった。






「ね?お願いっ」



「……なんで泊まりなの?なんか目的でも?」



「…思い出…作りたいじゃん?」





思い出か〜…確かにそれは大事だよね。




「彼女と」





……はい?今なんて…?





「か、彼女と?」



「うん。彼女と」




とニッコリ笑う青野くんに、初めて無表情を向けたかもしれない。




そういうことね。
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