(続)頼くんを堕とす方法
本の整理?




「うん。覚えてるよ?」



「その時にこれ…この本なんだけど、どこに直したか覚えてたりする?…しない、よね」






と苦笑いの河本くんに顔が引きつる。





「あ〜ごめん…全然記憶にないや」



「だよね。1学期の話しだしね…」




河本くんはメモ用紙をポケットに直すと、視線を絡めてきた。






「この本だけが見つからないって、先生たちが探してるみたい」



「え、そうなの?大変だね。探したほうがいいのかな?」



「んーどうだろ?声かかってからでもいいんじゃないかな?」



「そう、かな…」
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