(続)頼くんを堕とす方法
他にもついていないかと不安になり、頭を触りながら教室に入ると、頼くんとほんの一瞬だけ目が合った。





もちろん速攻でそらされたけど。





「河本、なんだって?」




本に視線を向けたまま、紬が聞いてくる。




「本のこと聞かれただけ」



「そ……ね、莉子」



「んー?」



「右京ってさ、案外可愛いやつなんだね」



「え…?」






紬が珍しく頼くんを褒めてる。



どうしちゃったの??
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