(続)頼くんを堕とす方法
「今日、気持ち伝えるつもりで呼んだんだけど、まさか右京もついて来るとは思わなくて…想定外すぎたよ」





……っ…




「右京にも不愉快な思いさせて悪かった」




と頼くんに頭を下げた河本くんは、ほんとにいい人だと思った。





だって、こうして頭を下げられる人ってなかなかいないよね?




「河本くん……ありがと…でもごめん…」



「ん。野々宮さんの気持ちはわかってたし、これはケジメとして告白したから気にしないで?」



「…うん」






わたしたちのやり取りを、ただ黙って聞いている頼くんはなにを思ったかな?
< 266 / 392 >

この作品をシェア

pagetop