(続)頼くんを堕とす方法
12月入ってすぐの夕暮れ……




下駄箱に一通の手紙が入っていた。




【体育館裏で待っています。】らしい。






この手紙を読んで浮かんだものは告白……ではない。




だってこの文字…明らかに女子だもん。






わたしの勘が当たっているなら、待ってるいるのはきっと……





「理乃ちゃん…」



「やーっと来た。遅すぎだから」




理乃ちゃんは肩まで伸びた髪を指先に絡ませながら睨んできた。
< 292 / 392 >

この作品をシェア

pagetop