(続)頼くんを堕とす方法
「ね、頼くん」





校門を出るなり、頼くんに視線を向けた。




「なに?」



「最近優しくなったよね?なんで?」



「は?なにそれ」



「ん〜だって前はもっと冷めてた?っていうか…」



「…じゃこんな俺にしたのは莉子なんじゃない?」





と言った頼くんの口角が少し上がって見えたのは気のせいかな?




…ううん、気のせいなんかじゃない。





だって、今の頼くんの雰囲気…




すごく優しいから。
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