(続)頼くんを堕とす方法
家に着くと、頼くんはすぐに背中を向け歩き出す。




これもいつものことであって、その背中を見るのも慣れてしまった。





着々と近づく卒業…




と同時に頼くんと離れ離れ。




…本音を言えば、今すぐにでも胸が押し潰されてしまいそうなほど怖い。






遠距離とまでは言わずとも、会えるのは限られてくるし…



何より、そんな距離の中、頼くんの気持ちを繋ぎ止めておける自信もない。





………いつか振られちゃう…のかな。
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