(続)頼くんを堕とす方法
真冬の海……



寒そうだけど気持ちよさそう。





…海か〜……



勉強合宿の時、2人で行ったな〜。




懐かしい。





「…それ…似合ってる」



隣からボソッと聞こえた声に顔を向けると、頼くんの視線はわたしの耳元で止まっていた。





ピアス、気づいてくれたんだ!?!





「頼くんがくれたピアス。つけるのが夢だったんだ〜」





と揺れるピアスを触る。





すると、フッと柔らかい笑みを浮かべた頼くんは、ぎゅっと手を繋いできた。
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