(続)頼くんを堕とす方法
「ピアスくらい、いくらでもプレゼントしてやる」





だって。



なんだか甘い言葉にとろけちゃいそう。





「そろそろ降りるよ」




青野くんの声が聞こえ、もう一度外に視線を向けると、海は見えなくなっていた。






…大丈夫……




きっと、また頼くんと海は見れる。




大丈夫…なにも変わらない…よね?





不安な気持ちを胸に電車をおりた。





「少し歩こうか」
< 316 / 392 >

この作品をシェア

pagetop