(続)頼くんを堕とす方法
普段言えない聞けない気持ちをこうして実感できるのが卒業…




だから、卒業も悪くなかったりする。



…寂しい!!…けどね。





紬に抱きついたまま頼くんに視線を送ると、優しい表情を向けられていて…



それがまた涙を誘うから困る。





わたしには大好きすぎて、離れがたい人がたくさんいるから大変だ。





「あ、ね、莉子」




我に戻ったように引っ付くわたしから離れた紬。




「ん?なに?」



「卒業式と言えば!」





卒業式といえば?……、___
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