(続)頼くんを堕とす方法
未だ泣きじゃくる莉子をボーっと見つめていると、なにを思ったのか不意に頭をあげ、俺のほうにやって来た。






「頼くん、」




と俺の名前を呼ぶ莉子の目は真っ赤すぎて笑える。




多分こいつ…



昨日から泣いてたんじゃねーかな。






「あとでちょっと話せる?」



「ん。いいけど」



「………」



「なに?まだなんかあんの?」





なにか言いた気な莉子に視線を送る。
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