(続)頼くんを堕とす方法
「……ううん。なんでもない…また後で」





そう言い残すと、武藤のところへと走って行った。




…なに?今の。



言いたいことあるなら言えばいいのに。






それから先公の声で体育館へと移動し、卒業式を終えた。






その体育館から戻る途中でのこと。




「よ、頼くんっ!」




少し離れたところから名前を呼ばれ振り向くと、見覚えのない顔の女が控えめに立っていた。






その女の後ろのほうには、こちらの様子を伺う女2人の姿も見える。




多分、友達だろう。
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